PUR製本 |

PUR製本(Poly Urethane Reactive Hot-melt Adhesive)とは
反応性ポリウレタン系ホットメルト接着剤を使用した製本のことです。自動車内装材、建築用パネルなど広く使われている接着剤ですが、近年、製本糊としても使われるようになりました。
PUR製本は、一般的な製本糊であるよりも開きの良い本が作れること、丈夫で長持ちする本が作れ、古紙リサイクルしやすいことなど、高く評価されています。
すでにヨーロッパでは普及が進んでおり、製本糊の主流になりつつあります。当社の製本のほとんどがこのPUR製本によって作成されております。
PUR製本の特長
開きやすい。
ノド元(本の綴じ側)まで開きの良い本が作れます。ページ数の多い辞書や報告書、A5判以下の小さめの書籍、また本を開いたままで置けるため料理本などに最適です。
丈夫です!
通常の製本用糊のほぼ倍の引張り強度です。参考書やテキストなど使用頻度の高い書籍にも最適です。 また、糊と本文用紙が接するノド元まで印刷しても劣化することがありません。ノドに絵柄があると、通常の製本用糊では、糊がつかない・紙がシワになることが稀におこります。写真集や作品集など多くのページ に写真がノド元にある印刷物でも問題ありません。
古紙リサイクルしやすい。
本の背を切断せずにリサイクルできます。PUR製本用糊は、日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適性ランクでAランクに分類されています。リサイクル用紙とPUR製本で、リサイクル適正の高い書籍がつくれます。
耐熱・耐寒性に優れています。
夏場、冬場に寒暖差の激しい場所に放置してもページがはずれません。
省エネルギーです。
通常の製本用糊よりも低い温度で接着できるため、CO2発生量が抑えられます。環境に配慮した製品であることをアピールしたい書籍に最適です。
こんな書籍におすすめです。
辞書や辞典などのページ数の多い書籍 見開きで図や写真などを配置した作品集や写真集 ノド元まで確認できる、開きの良い本

