PUR製本(ぴーゆーあーるせいほん)

PURとは反応性ポリウレタン系ホットメルト接着剤「Poly Urethane Reactive Hot-melt Adhesive」の略で、この接着剤を使用した製本のことです。
自動車内装材、建築用パネルなど広く使われている接着剤ですが、近年、製本糊としても使われるようになりました。
PUR製本は、一般的な製本糊よりもノド(綴じ側)の開きがよく、丈夫で長持ちする本が作成でき、古紙リサイクルしやすいことなど、高く評価されています。
すでにヨーロッパでは普及が進んでおり、製本糊の主流になりつつあります。

PUR製本の特徴

■通常の製本用糊のほぼ倍の引っ張り強度ですので、手帳、参考書、テキストなど、使用頻度の高い書籍に最適です。また、ページ数の多い冊子にもおすすめです。
通常の製本用糊ではノドに印刷があると、糊がつかない・紙がシワになることが稀に起こりますが、PUR製本の場合は、糊と本文用紙が接する部分まで印刷しても劣化することがありません。
耐熱・耐寒性にも優れており、夏場、冬場に寒暖差の激しい場所に放置してもページが外れたりしません。

■環境に配慮されています。
PUR製本用糊は、日本印刷産業連合会の古紙リサイクル適性ランクでAランクに分類されています。
また、通常の製本用糊よりも低い温度で接着できるため、CO2発生量が抑えられ、省エネルギーです。
環境に配慮した製品であることをアピールしたい書籍にも最適です。